改則から革吉
改則の食堂。四川料理が基調になっている、とてもうまい。偶然入った店だが、二日間朝夕ともお世話になった。
朝の中国ラーメン。これが油っこくなく薄味でうまい。朝飯でももたれない、二日ともこれを食べて出かけた。
少し山が大きめになってきた。
ずーっとガタガタ工事中の道だ、乗っているのがつらい、その上景色は単調になってきた。
このあと行った南側の道、中尼公路、新蔵公路は全て舗装されていた。ということは北側も阿里側から順次舗装していくということだろうか。
それも生活しているチベタンの立場から考えるといたしかたないとしても、舗装されると当然車の通行量が増える、そうすると野生動物達が奥へ引っ込む、少し寂しい。ガイドが南側での野生動物を見られる機会がずいぶん減ったと言っていた。
あと何年かすると西チベット一周はそんなに難しい旅ではなくなるだろう。
途中の湖、湖上に一直線に小さな雲が並んでいる、こういう雲をいろんな湖で見た。どうしてできるのだろう、羊の群れみたいだ。
塩湖についた、遠くに見えるのが町だ。ここはチベタンの民族衣装の宝庫だった。
しかし街のメイン道路に植物らしきものが何もない。昼飯を食べて出発。
邦巴/ドンパに着いた、この辺りからインダス川に沿って道が続くと旅行案内の本に書いてあったが間違いだろうか。ガイドのロサンは川は革吉の先だというが。
道が舗装されルートがかわったのだろうか? しかし革吉/ゲギェに近くなったら川らしきものがあった。これインダス川上流だろうか。
去年インダス川両岸にできた国ラダックに行ってきた、あの有名な川の上流が見られるというので興味があった。
この川はカイラス山付近の北斜面から流れ出し、この道に沿って流れ、阿里で南から流れてきた川と合流し、ラダックを過ぎ、パキスタンのフンザ付近で大きく左折しイスラマバード近くを通りインド洋に流れ出る。いろいろな地域を流れるだけでも感動するが、学校で習った古代文明を育んだ川かと思うとすごく雄大な気分になる。しかし、
これじゃあね。
雪解けの季節や雨の後には大きくなるのだろうか? インダス川についてはもう少し調べないとよくわからない。
次の阿里でチャンタン高原の旅が終わる、チャンタン高原は中国とラダックにまたがる。ラダックで人気のパンゴン湖辺りが西のはずれだろうか。東のはずれはどこだろういくつか地図を見てもだいたいのところしかわからない。青蔵鉄道の通る那曲(ナクチュ) の先あたりだろうか。
チベタン三人を紹介 その1 チョラン
30歳、もともと静かな感じだが、今回初めてウリさんのツアーのドライバーをしたせいか遠慮がちに見えた。3歳の男の子ときれいな奥さんがいる。ひまがあれば10歳上のロサンにじゃれついていた。
ラサのパルコルで数珠を買ったがあまり気にくわなかった、もう一つ気に入ったやつを買ったのでチョランにあげた。するとある日の夕食時シャワーを浴び髪を整えて首にその数珠を下げてきたのだ、なんだかとてもうれしかった。
こんな風にオシャレできどってみせるチベタンがとても好きだな。以前大草原の一本道をバイクに大きな旗をたなびかせて一人走って行くチベタンを見た。こんな無意味な事を合理的な漢民族はしない。
しかし漢民族のはっきりしている合理性も嫌いではない、
革吉の町に着いた。