無人区目ざして北へ
今日は改則から北に向かい無人区近くの察布という町へ行く、どのくらい時間がかかるかわからないため、いつもより30分早く出た。
季節が少し進んだせいか、西に来たせいか、少し寒い、9度くらいだ。草地が凍っていた。
少し行くと、チャンタン高原の中にポツンとヤクを飼う家があった。どこの家も枯れた草原の中にポツンという感じで建っているが、この家も360度草原の中に一軒だけ建っていた。
以外と主人は若く、チベタンの男らしく旅人をニコニコして迎える。
新鮮なヤクのミルクと新鮮なヤクの糞って感じ。
子どもがおチンチンを出しているからといってなめてはいけない。
ヤク一頭10000元、日本円で約20万円、それを200頭も持っているのだ。つまり4千万円も資産を持っているわけ、おそれいりました。
ついでにチベット語ではおチンチンのことをビンビンと言うらしい、なんとなく似ている。その方面の言葉をロサンにいくつか教えてもらったのだが、やはり日本語とよく似ていた、その方面からの日本語とチベット語比較研究というのも面白いかもしれない。
はいはい、次行きましょう。
もう少し行くと氷った湖と小さな湖があった、4600mくらい。
そして察布の町に着いた。家もけっこうあり人もおおぜいいる。
公安が見回っていて、こんなところに何しに来たのかあやしまれてしまった。ただ見物に来たということがわからないらしい、絶対何かしに来たと思われている。
今回の旅行で一番かわいかった少女。今回は残念ながらチベット美人にあまり会えなかった。
その兄がここを見ろと中に入れてくれた。
演芸センター(中心)と書いてある、ここで歌ったり踊ったり飲んだりするのだろうか。
いろいろと案内して回る、気のいい兄ちゃんだ。どこの町に行っても田舎とは思えないこんな感じにあかぬけた若者がいる。
この店で食事、このラーメンもうまかった、特にピーマンが。
町の外れに鉄条網がはられている、ここから先は無人区のため中に入ることはできない、なぜだろう。厳しい自然だからといって侵入禁止にするのは変だ、何か危険な施設でもあるのかとかんぐってしまう。
以外と簡単に行けてけっこう近代化されている、いつ頃からこうなったのだろう、そんな昔ではないだろう。しかし木は一つもない。
改則の町に戻った。